突然の印刷停止!
うちでは、QIDI TECH 製のX-MAXⅡという3Dプリンタを使っています。最近は、ロボットハンドや4/1スケールの足の試作にも取り組んでおり、フル稼働で酷使していました。ところが、昨晩突然の警告音とともにしたの写真のように「プラットフォーム温度センサーの故障や火力発電では十分ではありません!」とメッセージが表示され、印刷が停止してしまいました。(少し日本語が変だなと思いますが、ご愛敬です。しかし、原子力発電じゃないとダメという意味なのか…)
電源を切ってしばらく時間を置いみたりしましたが、症状は変わらずでした。マニュアル加熱でビルドプレートの温度を上げようとしましたが、同じメッセージが出てダメでした。
サポート様、お助けください!
早速、アフターサポートにメールで問い合わせをしました。相変わらず対応が早いです。1時間後には回答がきました。内容は、プリンタ本体を裏返してメインボードのサーミスタケーブルを外して、プリンタに表示される温度を確認してください。というものでした。
本体を反転させるとか、メインボードのケーブルを抜くとか…少しハードルが高そうな内容に不安を感じましたが、とりあえずチャレンジです。
本体を反転までしなくても90度倒せば、裏側にアクセスできるのでそれほど大変ではありませんでした。下の写真は、コネクタは残したままケーブルを抜いていますが、コネクタごと抜けばよい話でした。
それで電源を入れて温度を測ってみました。
なんと、マイナス26度です。おそらく最低温度が表示されています。これは、サーミスタが抵抗値で温度を測る仕組みで、これは絶縁されているため抵抗値がマックス(=最も低い温度)との結果なのだと思います。
この結果をサポート様に連絡したところ、今度は、10分後に短絡(2つのピンを直結すること)してから温度を確認してください。とのことです。ドライバでコネクタを直結して温度を確認してみました。
今度は、376度です。かなりな高温ですね。
これは、先ほどの絶縁時とは逆に抵抗値がゼロのため、最高温度が表示される結果になっているのだと思います。この結果をサポートにメールで返信しましたが、流石に遅い時間になってしまい、次のメールは翌日に届きました。
サーミスタの故障?
他力のみではなく自力でも調査してみました。
「プラットフォーム温度センサーの故障」というメッセージなので、ビルドプレートのサーミスタもしくは、接続ケーブルの断線が考えられるのではないかと思い、テスターでチェックしてみることにしました。Webで調べるとサーミスタの交換などの話題もそこそこあり、3Dプリンタのサーミスタは、ある程度の頻度で故障するようで、消耗品に近い扱いなのが分かりました。ただ、うちの場合は、今年に入って購入したので流石に消耗してはいないと思いながら断線の可能性を確認しました。
余談ですが、グローブしているのは、重いものを動かしたり、底板を外すときの金属のバリなどで切ったりするのを予防するためです。ほかにもヤスリやドリルを使うときも基本的にはグローブを装着するようにしています。今回のような電子機器のテスト時には不要でしたが、後で気づいたのでそのままになっています。
動画のように結果的には、106KΩだったのでサーミスタは故障しておらず、コネクタより先のケーブルも断線はしていないようでした。ただ、マザーボード側のコネクタ端子の接触は、あまり良くないように感じました。テスタで抵抗値を計測するときにも時間がかかってしまいました。
実際にサーミスタを見てみようとビルドプレートの下をのぞき込んでみましたが、どこにあるのかわかりませんでした。また、後日調べて分かれば、載せたいと思います。
サポートからの回答
翌朝、サポートから回答がありました。メインボードに問題があるようです。交換です。先日は、ホットエンドとエクストルーダのスペア基板を送って貰いましたし、今回は、メインボードです。3Dプリンタが使えないのは、痛いですが、アフターサポートは本当に手厚いですね。
今回は、自分で修理ということは叶いませんでしたが、X-MAXのメインボードの位置の確認と久しぶりにテスタを使ってみたという収穫でした。
以上
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